転職において”年代別に求められるもの”と”その戦略”
みなさん、こんにちは。よきあすの野呂田と申します。
今回のコラムでは転職が初めての方に向けて、「転職において年代別に求められるものは何か」を踏まえた上で、「どのような戦略を取るべきか」をお伝えしようと思います。
それらをお伝えすることで、
1. 現在どのような道を選択するべきなのか
2. 今後どのようなキャリアを築いていくべきなのか
この2点を考える一助になればと思います。
”転職において年代別に求められるものは何か”
それでは本題に移っていきたいと思います。
まず、「転職において年代別に求められるものは何か」を検討する上で、
「求められるもの」とは具体的に何か?ですが、これは私の経験上大きく5つあります。
A.基礎的能力(地頭・コミュニケーション能力)
B.仕事へのスタンスや人柄
C.基礎的な業務スキル(論理的思考、PMスキル、ビジネスマナー、PCスキル等々)
D.専門的な業務スキル(高レベル:同一職種・業界における業務経験10年以上) (中レベル:10年~5年、低レベル:3年程度)
E.マネジメントスキル
※Dにおける職種や業界経験年数の境界は難しいところですが、ニュアンスが伝わればOKとさせて頂きたいので、便宜的に以上のような年数とします。
一方、現在弊社が企業様より頂戴している案件において、20代の方向けの求人が約500件、30代の方向けの求人が約800件、40~50代の方向けの求人が約400件あります。(20年7月時点。一部重複あり)
また、当然それぞれにこんな人が欲しいという募集要項が存在します。
20代の方向けの案件の募集要項を見てみると、約500件の内、8割程度の案件で上記A~C+Dの専門的な業務スキルの専門性は低くても採用します、となっています。
ただし、意外にもDが0年でOKという求人は少なく、10%程度です。(これは、弊社の求人収集の方針にもよる可能性があります。) ちなみに、Eのマネジメントスキルの記載も10%程度に留まりました。
次に、30代の方向けの求人になりますと、基本的にはCの基礎的な業務スキル、およびDの専門的な業務スキルの中レベル以上の記載が7割以上を占める結果となりました。
また、30代後半になるとEのマネジメントスキルの記載が5割以上と目立つようになってきます。
40~50代の方向けの求人になると、Dの専門的な業務スキルの高レベル&EのマネジメントスキルもしくはDの専門的な業務スキルの高レベルのみの求人が9割以上を占める結果となりました。
”年代別に見られる転職のポイント”
【20代】
職務・業界経験は少なくても採用の土台に乗る事ができる。また、人柄や基礎的能力で採用してもらえる可能性がある。ただし、職務・業界経験が0では困難が予想される。
【30代】
Cの基礎的な業務スキルおよびDの専門的な業務スキルは中レベル以上が7割。案件によってはマネジメント経験も求められる。A~Cは、もはや前提条件であり、完全なる即戦力採用を企業側は望んでいる。
【40~50代】
高レベルでの専門的な業務スキルと、マネジメント経験が求められる。特にDの専門的な業務スキルは、C×Oやミドル・バックオフィスでの求人が多い傾向にあり、約8割を占める。(尚、営業系職種は1.5割程と意外に少ない結果となっている。)
年齢を重ねれば重ねるほどマネジメント経験は必須
当たり前のように聞こえますが、年齢を重ねれば重ねるほど、「何のプロなのか?」という事が問われる事と、マネジメント経験は必須になるケースが多いようです。 以上を検討して頂くことで、よりシャープで失敗の無い転職活動になるのではないでしょうか。
より良い転職にするためにはエージェントの良し悪しも大事
最後になりますが、もちろん転職を進めていく上で、より良い転職にするためにはエージェントの良し悪しも大きな要因を占めます。 例えば、「親身に寄り添ってくれる」、「スキルマッチを丁寧に行ってくれる」、「入社まできちんとフォローをしてくれる」エージェントが不可欠です。是非ご活用頂ければと思います。